《着物整理帖》de 着物整理 4⃣
遺品整理・終活・片付け その中での着物の整理に悩んでいる方へ
『蘇活継承』(そかつけいしょう)致しましょう!!
着物整理帖への第一歩
3⃣からの続きです。
そんなもどかしさを感じ、もっと堅実に、でも世の中、着物文化という事への貢献ができることはないのだろうか?
とはいえ、ではどうすれば????
⑮今までのマイナス部分をプラスにする方法
今までのマイナス部分とは⁉
着付け教室に持ってきた着物がどんなものかわからない。
帯も名古屋帯と袋帯がある事も知らない。
どんな時にどんな着物、帯、帯揚げ、帯締め使えばいいのか?わからない。
着るために必要な物、小物等に至っては全く分からない。
そんな着物は、箪笥に入っていても有難迷惑!
遺産整理・終活・片付けで
買い取り業者で買ってもらえればありがたい。
そんな分からないを解消して、分かって貰えれば着物に寄り添う気持ちが芽生えて来るのでは!!
⑯プラスにするその方法は?
プラスにするためには
持っている着物・箪笥に眠っている着物の一枚一枚をプロフィール化する
それには、冊子仕様では難しい。人によって持っている着物の枚数が違うから。
どうしても一枚一枚閉じこんでいくバインダー形式にしておきたい。
そこらあたりまで何となくイメージ湧いてきたのは、2018年夏ごろだったように思う。
何となく、徐々にイメージを膨らませていく。
着物を整理することがどのように役立ってくれるのか?
どういう風に整理すれば、箪笥に眠っている着物を蘇らせる気持ちにさせるのか?
その着物たちの何を伝えれば、多くの着物を目の前に途方に暮れてる人々に着物への関心を持ってもらえるのか?
そんな悩みを抱えながら、考えているだけでは先に進まないので、取り敢えず取り掛かったのが・・・
⑰ 着物整理帖制作手順と整理帖のページ
⑰ー1 先ず取り掛かったのは写真撮影
箪笥の中の着物を引っ張り出す。
用途と格の上部から。
第一礼装==留袖・色留袖・振袖
略礼装==訪問着・紬訪問着・付下げ・色無地・江戸小紋
外出着・おしゃれ着==小紋・紬等
と順番に出して、人台に着つける、写真を撮るを繰り返すこと、何日かかっただろう。
結果、採用したのは11枚、11体となりました。
写真も本当ならプロに撮ってもらった方がいいよね!とのアドバイスをいただいたりしたものの
今は経費的に掛けられない(プロの写真がいい事はよくわかっているのだけど、その分かなりお高いのが・・・)
その辺りは編集の方がある程度見栄え良く作ってくれました。
そんな写真を撮ったことで、先ずは、お持ちの着物を種類・用途・格のジャンルに分ける基本がイメージ出来てきたのです。
⑰ー2 着物整理帖の意図するところ
『何のために』『どんな人に』届けるのか⁉
まずはそれを伝えるページが必要だし、伝えたい。
これは私がこれまでさんざん考えて思いもいっぱいある。
そんな大きな思いをすべて伝えたい!
でもそれは当然できないし、言葉を絞って、選んで書かなければいけない。
そうして選んだ言葉を紡いだのが、
表紙裏面の『着物整理帖 着物の履歴書』としての
箪笥に大事にしまってある着物 あなたの着物への思いを このノートに写してみましょう。
着物を着てのお出かけが 気軽で、楽しく、そして晴れやかな物となるでしょう。
あなたの歴史や思い出を込めた着物が 次の世代へとつながります。
という言葉でした。
これが良かったのか?
これで良かったのか?
これ以上考えても、ベストな言葉が見つかるかどうか?ということでGOとしました。
次の目次のページ裏には
『着物整理帖』は『着物生活便利帖』
⓵着物をたくさんお持ちの方に
⓶箪笥に眠ったままの着物をお持ちの方に
⓷着物を娘や孫に残したい方に
⓸その他
としてそれぞれの項目に解説を入れています。
具体的なそれぞれの方へのアプローチです。
そう、使い方、ターゲットとなる方は、一つだけではなく、いろんな要素でお使いいただけるのです。
それ以降のページに着物について知って頂くための知識を入れ込んでいくことにました。
⑰ー3 着物を着るのに最低限必要な知識
私の着物寸法(5ページ)・・着物は、ある程度の体型にはフィットしてくれる優れものです。
でも、ある部分ではやはりご自身に合った寸法の方が綺麗に着れるのは当然です。
そのために知っておいた方がいい、ご自分の寸法を落とし込んでおきます。
これは一度は新しい着物を仕立てて貰えば、寸法がはっきりします。
また、いただいた着物がここにある寸法で作られているとしたら、自分に合うものか?少し作り直したほうがいいのかの
参考にもなります。
もちろん、その表の上部に <採寸日・年齢・身長・体重の書き込み欄も用意しています>
着物の種類と格 きものにふさわしい装い 早見表(6ページ)
着物の種類を上げ、それに対応する用途・シーン場所別に一覧表にしたものです。
〇 △ ✖ で表して、どんな時にはどんな着物だといいのかが、一目で分かります。
着物を綺麗に着る TPOに合わせて着る(7ページ)
着物の着方も、年齢、着て行くシーンなどによっておのずと違ってきます。
その方法をイラスト入りで説明しています。
着付けに必要な物 チェック・確認表(8ページ)(9ページ)
お着物を着るにあたって、いろんな小物・付属品が必要になります。
長方形の布地8枚を縫い合わせただけの着物は、すべて紐類によって纏っていくことになります。
そのために必要な品物、その数の多さ故にないと着れないという物もあります。
着物を着つけない人にとっては、これを揃えてチェックする事だけでも大変です。
どれが何という物なのか?わからない人が多いので、写真付きの小物の名前一覧も次ページに載せました(8ページ)
着物のたたみ方・長襦袢のたたみ方・羽織・コートのたたみ方 (10・11ページ)
2ページにわたって、図解説明をつけました。
着物の部位名称図・着物の仕立て裁断図 (12ページ)
着物を手に取る・たたむ・着る等、やはり部位の名称が分かったほうがやりやすですね。
その下には、一反の反物をどう裁断して仕立てるのかを図解しています。
細長い一反の反物が、残す端切れすら出ないように裁断されて仕立てられるのが一目瞭然です。
長すぎる部分は中に縫い込み、幅も細ければ縫い込み部分を多くします。
という事で、小さいサイズを大きく作り変える事も出来るのです。
まさにエコでありSDGsの品物なのです。
この様な説明、解説等を各ページに入れ込んでいきました。
表を作成して見やすくしたり、イラストを描いて挿入したり、着物の絵を描いて説明したりと、それぞれの
内容に合わせて作成していくのにも、日数の経過は考えていられないほどでした。
そのためには、まずは着物の基本的な知識を解説するページを用意することから始めました。