着物整理帖 完成までの道のりは長かった。
着物整理帖の考案を考え始めてから、どれだけの時間がたったのだろうか?
2019年まちビズのビジネスアワードでのプレゼンテーションの中で、業務の一つとして入れていたのでしたが、その時までは、具体的な構想までは持っていなかったのです。
ただ、なぜ考え始めたのかは、それまで、着付け講師、出張着付け、イベント等をやっていきながらも、「着物っていいね!」と口をそろえておっしゃる大勢の人の中で、着物を着たい、着付けを習いたい、着物でお出かけしたい、という人が殆どいない現実に何故だろう?と思ったことでした。
きつけの教室に来た生徒さんたち、”母の着物です”と持って来ても、それがどんな着物かわからない人が殆どです。
着付けを習いたいと思う人でもわからない事は、関心ない人にとって、箪笥いっぱいの着物の価値も全く分からないまま処分する事だけを考える事になるのです。
もったいないです。寂しいです。お母さんまたはおばあさんが大事に着ていた着物が意味もなく処分されてしまう!
そこで、着物一枚一枚を拝見させていただき、それがどういう着物か、例えば訪問着だったとしたら、それはどんな時に着る着物か?どの帯をあわせればいいのか?
お母さんはあなたの(娘)入学式や卒業式の時に着たのだという事であれば、思い出として転記して差し上げる。
そういうことで着物に寄り添う気持ちを持ってもらい、お母様の着物を着てみようか?という気持ちになって貰えたら、、、
そのための着物整理帖を作ろうと考えました。
具体的に動き出したのは?
次回またお話しましょう。