第2回 着物の魅力に迫るセミナー「着物の種類と格」「帯の種類と格」「格合わせ&コーディネート」

6月9日(金)13:30〜15:00 日本橋の呉服屋さんの一室を借りて行いました。

当日は”ひどい雨”という予報の中、キャンセルの方もいらして、限定5名さまという事で予約をお取りしていたのですが、3名様の集まりで開催いたしました。

ご参加くださった方が、「どういう時に着物を着たいか?」ということでお尋ねしました。

年配の方は、「お友達とのお食事会や、観劇等のお楽しみで着たいですね!」

少しお若い方は「子供のお祝いに合わせて着ることが多いと思います」

とのお話でした。

「着物は着たいとき、ある着物の中から好きな着物を選んで、好きな帯、もしくはある帯の中から適当に選んで

着たいと思っています。」

というお気持ちも伺いました。

「箪笥に残っている着物の中で、その時、自分が着たいものを着ます!」

当然その考えで、どんどん着物を着て欲しいと思います。

でも、そこで問題なのが、着ていく目的、場所に合わせた着物コーディネートができるかどうかなのです。

それには、本日のセミナーの「種類と格・着物と帯の格合わせ」を知ることが大事になってきます。

単なるお楽しみ会といったところでは、どのような着物でも構いません。

行き先が、お祝いのパーティなどで、お祝いの主賓の方への気遣い、心遣いが必要です。

その場に相応しい着物が求められます。

その相応しい着物とは、正装(準礼装)です。

いわゆる日本のドレスコードです。

外国で、または外国人主催のパーティでレセプションなどの時のドレスコードと同じです。

こう書きながら、実は、悲しい気持ちになっている私がいます。

それは、現在の日本人にとって、ドレスコードと聞くと、着ていく服を考えなくっちゃ!と思うのではないでしょうか?
もちろん招待状が来た時には、ドレスコードの指定も予め書いてあって、それに合わせて衣装を選び出席するということになると思います。

一方日本の場合、一番ドレスコードを考える時は、結婚式ですね。

その時の招待状には、ドレスコードなるものは書かれていません。

それは、今までの習慣としてわかっているものとみなされているからだと思います。

女性の洋装の場合は、それなりのドレスで。男性の方は、スーツ姿でということであまり迷わずに着ることができると思います。

さて着物の場合、何を着ればいいのか?手元に着物が色々あって、ただ着たい着物を選んで着るということではマナーに対応できないことになってしまいかねません。

「面倒だ!」「だから着物ってやっぱり無理よね!」

そういう声が聞こえてきそうな気がします。

現実そう思う方も多いのでしょうね。

そして、着物はどんどん遠くなっていくのでしょうか?

「親から子へ」「子から孫へ」と継承・伝達が途切れてしまった現実は?

次のブログでお話しします。