浴衣を着た後のお手入れ方法

今年は久々に浴衣を楽しむ季節に恵まれましたね。

花火大会も各地で盛況でしたし、夏祭りや盆踊りもあちこちで行われています。

皆さんも浴衣を着てこの夏十分に楽しまれたことではないでしょうか?

いえ、まだこれからも機会を逃さず楽しみたいという方もいらっしゃるでしょうね。

そんな夏の楽しみを一緒に過ごした浴衣、どうなっていますか?

汗で汚れた浴衣、どうしましょう?

花火大会や盆踊りで汗ぐっしょり!という時は、ハンガーにかけておきましょう。

あなたは一夏に何回浴衣を着ましたか?

気にならなければ、夏の終わりに来年まで浴衣とお別れ、という時にしっかりとお手入れしておきたいですね。

そのお手入れ方法についてお話しします。

① 手洗い

② 洗濯機

③ クリーニングに出す

④ 呉服屋さんを通して悉皆屋(着物の手入れをしてくれる専門のところ)さんに頼む

この4通りがあります。

まずは浴衣の特徴と注意点です。

生地は木綿ですので、何回洗っても縮んだりしません。

注意その1

染めのところで染料が落ちて、白い部分に入り込むということも

稀にあるかもしれません。購入時のお値段にかかわらず、というところもあります。購入時にお店で確認しておくといいですね。

また、汗をかいたところが色移りしているようだと、それは確実です。

お高い浴衣だったのなら、洗いは呉服屋さんにお願いしましょう。

近くのクリーニング屋さんに頼もうかと思う方は、まず、その点を話して、結果どうなるかを確認しておくことが大事だと思います。

 注意その2

絞りの浴衣は呉服屋さんにお願いしてください。

それは、自分で洗っても、クリーニングにお願いしても絞りのしぼが緩くなって伸びてしまうのです。(呉服屋さんでも何回も出していくとそうなってきます)

注意その3

浴衣には絞りも含めて、購入時に高いものもあります。そういったものは中に長襦袢をきて夏着物として着ることができるものの多いのですが、織りや染めなど繊細さもあって、やはり呉服屋さんへ持って行って洗いに出してもらいましょう。

実際自分で洗う場合の洗い方についてお話しします。

まず、袖畳みで畳んでください。

手洗いする場合は、洗う器は、大きめの洗面器、バケツ、一番手取り早いのは洗面台の洗面ボールに栓をして水を張って洗うのがいいのでは?と思います。

それらに入るような大きさに折りたたんで、洗剤を入れた器の中に畳んだ浴衣を浸します。

その後、上から押し洗いしつつ、たたんでいるのをたたみ変えながら押し洗いしていきます。

襟の部分が汚れていたり、その他にも汚れなどがあったら、その部分に

洗剤を直接垂らしてつまみ洗いをすると良いでしょう。

その後同じ要領で何回か水を取り替えてすすぎます。

最後に畳んだ浴衣を洗濯ネットに入れて、洗濯機の脱水を回します。 これは3〜5分程度で軽く脱水してください。

少し糊をつけたいというのであれば、最後に液体の糊(キーピング等)を水に溶かして、畳んでいる浴衣をたたみ変えながら

満遍なく糊が着くようにします。

洗濯機で洗う場合は

大きめの洗濯ネットに袖畳みした浴衣を平に入れます。

水流もできれば弱め

洗う時間も5〜6分

脱水は3〜5分

糊付けしたい時は、脱水した後、器に水をいれ液体糊(キーピング等)を溶かして、脱水した浴衣を満遍なく浸し、再び軽く脱水してください。

その後は手洗いの手順と同じです。

両袖を広げた状態で陰干しする。

まだ湿り気の残っているうちにアイロンをかける。

 襟の部分は完全に乾かないので、再び干して乾かす。

完全に乾いたら、きちんと本畳して仕舞いましょう!

さあこれで、来年もまた浴衣を楽しく着ることができますね。

来年また浴衣の着付けでお会いしましょう!!