作法とは相手の思いを汲み取って応えるためにある

これは今朝の新聞の中の広告特集 Bon Marche の記事の中の一行です。(左中段)

写真でもお見せしている通り常盤貴子さんが案内役を努められている、『京都画法』というBS11のTV番組(水曜夜8時)の広告です。

私もたまに見ていました。特に西陣織の工房や、その色糸を扱っているお店などの時は、目を皿のようにして拝見しました。

そんな素敵な京都を常盤貴子さんが案内して紹介する番組です。

『作法とは相手の思いを汲み取って応えるためにある』という言葉は、記事の中の1問1答の中で常盤さんが話されている言葉です。

Q3 美しいお作法の習得はどのように?

大河ドラマの「天地人」に出演した時に所作の指導を受けた経験が生きているのかもしれません。所作を覚えるのに必死で緊張していたのですが、「最初はぎこちなかった俳優さんたちが、ドラマの後半では所作なんて気にならなくなっていく。その変化を見るのも楽しみなのよ」と教えてくれた大河ドラマファンの友人の言葉で肩の力が抜けました。 京都でも屈指の茶懐石の老舗、瓢亭14代目当主・高橋英一さんがふとつぶやかれた一言もありがたいものでした。「料理人というのは、出汁に命をかけるもの。まず出汁を召し上がっていただけると嬉しいんですよ」。さりげない言葉から、作法とは相手の思いを汲み取って応えるためにあるのだなあと勉強になりました。

作法とは? マナーとは?

まずは相手への思いやり。相手の思いを汲み取って応える。こと

数年前にマナー講座を受けていた時に感じたことが今でも思い出されますので、お話しします。

それはたわいもないことなのですけれど。

それはちょうど、旅をして、ちょっと名のある旅館に泊まった時でした。

丁寧なお迎えと、上品なしつらえに感激しながらお部屋に入りました。

そこでは、案内の方が用意してあった茶器でお茶を入れてくださったのです。

が、そこで湯呑みを音を立ててテーブルに置かれたのに、心がちょっとざわついてしまいました。

一瞬の出来事ゆえに、感じなければ素通りできることが、この上品な旅館にして?と一瞬興醒めになったという経験がありました。

そこの旅館の印象が全体的に下がるほどではないものの、いえ、そうでないからこそ、そのことがなんとなく残ってしまったということになるのだと思います。

他にも、ラーメン屋さんで頼んだラーメンの丼の中に指が今にもつきそうにして持って見えた時なども、、、

意外に思わぬところで、「エッ!!」と思うことがあったりします。

そういう時、言葉や態度で表されていない部分での相手の気持ちを察することが、作法やマナーの根本だと思います。

着物に格があるのは、作法やマナーを伝えるためにあるのです。

着物にはいろんな種類があり、それぞれに着る目的や場所などに応じた格を持っています。

格では「第一礼装」「略(準)礼装」外出着、おしゃれ着、普段着 などに分かれます。

この中でも特に大事なところは、「第一礼装」と「「略(準)礼装」です。

「第一礼装」というのは重要な儀式の場合です。一番身近なところでは、結婚式でしょう。

該当する着物は、黒留袖・色留袖・振袖・紋服・喪服になります。

「略(準)礼装」というのは、一般的な儀式、儀礼などの場合に着用していただく着物です。

人生の通過儀礼と言われるお祝い事、例えばお宮参り/ 七五三 / 入学式 / 卒業式 / 成人式 / 結婚式 / などの時

こちらは、訪問着が代表格ですね。でも、付下げ訪問着、付下げといったところまでは柄いきや模様によっては大丈夫です。色無地・江戸小紋なども含まれます。

子供が主役なので、私は着物は着ません

時にそういうお声も拝聴いたします。

でもちょっと待ってください。

着物は、お相手に対して最大の感謝と喜びをお伝えするための最高の衣服なのです。

確に格が高い着物は、良い着物、高い着物、豪華な着物のイメージですね。

だから、自分はへりくだって、着物でない方が、とお思いかもしれません。

では、逆説的に、どこかのお宅を訪問するとした時、お相手のお家は素晴らしいし、お世話になったお礼で行くのだから、普段着で行くわ!ということにしたら、どうでしょう?

それこそ、お相手に対して失礼ですよね!

着物は、お相手に対して最大の感謝と喜びをお伝えするための、最高の衣服=着物なのです。

結婚式では、娘・息子・甥っ子・姪っ子などの親族の結婚をお祝いしてくださるためにいらしたお客様に、最高の着物で、最高の感謝の気持ちを届けるための着物です。

七五三や入学・卒業式の時など、お子様のお祝いに母親として訪問着等のお着物をお召しになられるのも、同じく、お子様のお祝い事を、最大限のお気持ちでお祝いしてあげる、また主催者側への感謝の気持ちの表れです。

こんな素敵なお祝いの表現の仕方って、素敵だと思いませんか!

お着物がお手元にある方、ぜひこの素晴らしい着物を蘇らせて活用してください。

譲り受けた着物でも蘇ります。ご自分のものをお持ちでしたら尚更です。

この前のブログ、参照いただければ幸いです。

着物とは相手の思いを汲み取って応える、作法、マナーをお伝えする一つの方法・手段でもあるのです。