蒔絵作家・澤井豊泉師との出会い

久しぶりに立ち寄った呉服店はその日は売り出しの期間にあたり、京都から着物絵師の作家さんがいらしてました。

お店で展示されていた素敵なお着物を拝見しながら、お話を伺うことができました。

水墨画の世界に蒔絵を施す

「蒔絵」とは、漆を塗った上に金属粉や色粉を「蒔く」ことで絵や紋様を表す、日本を代表する加飾技法のこと。

今回の澤井先生は、着物地(反物)に直接墨で絵を描かれる方です。

まず、生地自体を墨絵を描きやすいものへと改良していく。絵は水墨のみの場合もあれば、その上に胡粉(白い粉・日本画の顔料などに使われる)を乗せたりして、絵の立体感などの表現をしていく。

そのような手法を用いて、着物に模様を描いていらっしゃるということです。

桜を得意とされています。

佐賀は伊万里の漁師さんの生まれとのこと。

幼少期から姉たちの影響で着物に関心を持ち、着物好きが高じて京都にやってきて、それから修行、勉学に励み、海外での展示会なども行なって、好評を博しているということです。

着物以外でも、額絵や扇子、舞扇などにも水墨画を描かれています。

着物絵師はまさに芸術家であり、芸術品が着物であり、そんな芸術品を着物として身に纏う!!

このような贅沢な衣装は世界広しといえども他にない、日本文化としての着物の素晴らしさですね!!

http://www.sawaihosen.com/gallery/sensu.html